ビデオテープ(ビデオカメラテープ)を全17種類を簡単にまとめてみました
ビデオテープ(ビデオカメラテープ)とえいばVHSを思い浮かべる方が多いと思います。
1976年に日本ビクターが発売してから2000年頃まで爆発的な広がりを見せました。
昭和生まれの方でVHSを触ったことのない方はいないと思います。
VHS以外だとハンディカムカメラでおなじみビデオカメラテープの8mmビデオテープ、miniDV、その他ベータマックスも有名です。
VHS、8mm、miniDV、ベータは家庭用ビデオテープの割合で言うとこの4本がほとんどを占めますが、実はまだまだたくさんの種類のテープがあります。
本記事では、簡単ではありますがなるべく多くのビデオテープを発売日のだいたいの順番で紹介したいと思います。
目次
ビデオテープ(ビデオカメラテープ)を全17種類
今回は、カセットにビデオテープが収まっている、ビデオカセットをご紹介します。
ビデオカセットが発売される前は、オープンテープしかなくセットアップが面倒でした。
引用元:Sony
カセットテープは、ビデオデッキに入れるだけで再生可能なので当時としては画期的でした。
U-matic(シブサン)
引用元:wikipedia
U-maticは、1970にソニー社が開発した、ビデオテープフォーマットの一種です。その名前は、そのテープの幅が3/4インチ(19mm)であることに由来しています。
初期のプロフェッショナル用ビデオフォーマットの1つであり、特に放送局や企業で広く使われました。映像・音声の記録に加え、カラーバースト信号やタイムコードなどの情報も記録でき、当時のビデオ制作には必要不可欠なフォーマットでした。
その後、U-maticは後継のビデオフォーマットに置き換えられましたが、放送局や制作現場などで使われることがあるため、今でもU-matic用の機器やテープが中古市場に出回っています。
VX方式
引用元:レトロ通販
1ヘッドα巻きの珍しい構造のビデオテープです。大きさもU-maticより大きいです。
発売日 | 1975年 |
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メーカー | 松下電器産業 |
大きさ | 213×146×44mm |
ビデオデッキ | VX-2000 |
VX方式のダビング | ・ダビングコピー革命のVX方式ダビング ・レトロ通販 |
VK方式
引用元:レトロ通販
Sonyのベータに似ているビデオテープです。
発売日 | 1977年 |
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メーカー | AKAI |
大きさ | – |
VKコード方式のダビング | ・ダビングコピー革命のVKコード方式ダビング ・レトロ通販 |
ベータ
引用元:wikipedia
VHSと共に家庭用のビデオテープとして本格的な普及に貢献しました。
画質を優先したベータと家庭用を意識したVHSで家庭用テープのシェアを争いました(ビデオ戦争)。結局シェアをVHSに奪われ敗退したベータはマニア向け商品となりました。とはいえ多くのベータマックスのテープが市場に出ています。
発売日 | 1975年 |
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メーカー | Sony |
大きさ | 156×96×25mm |
記録モード |
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規格 |
各規格に対応したビデオデッキでない場合は再生ができません。 |
ベータマックスのダビング | ダビングコピー革命のベータマックスダビング |
VHS
引用元:wikipedia
ビクターが発売した誰もが知っているVHS。
1970年代から1990年代にかけて主に家庭用ビデオカメラやビデオデッキで使用された、アナログビデオ記録メディアの一つです。幅1/2インチの磁気テープを使用して映像を記録します。ソニーが発売したベータマックスとのビデオ戦争で勝利したVHSは、家庭用ビデオテープの圧倒的なシャアを獲得しました。
発売日 | 1976年 |
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メーカー | ビクター |
大きさ |
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記録モード |
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規格 |
各規格に対応したビデオデッキでない場合は再生ができません。 |
VHSのダビング | ダビングコピー革命のVHSダビング |
CVC方式
引用元:レトロ通販
フナイが発売した音声カセットテープの大きさに近いビデオテープです。
発売日 | 1980年 |
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メーカー | フナイ |
大きさ | – |
CVC方式のダビング | ・ダビングコピー革命のCVC方式ダビング ・レトロ通販 |
8mmビデオ
引用元:wikipedia
8mmテープは、1980年代から1990年代にかけて主に家庭用ビデオカメラで使用されたビデオ記録メディアの一つです。8mm幅の磁気テープを使用して映像を記録します。
VHSやBetamaxに比べてコンパクトで、家庭用ビデオ記録の主流となりました。
発売日 | 1980年 |
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メーカー | ソニー、パナソニック等 |
大きさ | 95×62.5×15mm |
規格 |
各規格に対応したビデオデッキでない場合は再生ができません。 |
8mmビデオのダビング | ダビングコピー革命の8mmビデオテープダビング |
ベータカム
引用元:レトロ通販
BETACAM(ベータキャム)は、ソニーが開発した、放送局やプロフェッショナル用途のビデオテープフォーマットです。1970年代後半に発売されたBETAMAXをベースにして開発されました。より高品質の映像と音声を提供することを目的としており、テープの幅を拡大し、スピードを増加させることでBETAMAXよりも高い品質を実現しました。
BETACAM SP(スーパーベータ)と呼ばれる高画質版も開発され、さらに高品質な映像を提供することができました。BETACAM SPは、放送業界での採用が多く、番組制作や映画制作などで広く使用されました。
ビデオカメラ、VTR、編集機器などに使用され、高品質で信頼性の高いビデオテープフォーマットとして、1980年代から1990年代にかけての映像業界において広く普及しました。しかし、デジタル技術の進歩により、BETACAMは徐々に過去のものとなり、より高品質で効率的なデジタルビデオフォーマットが開発されました。
発売日 | 1982年 |
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メーカー | ソニー |
大きさ | ラージ:254×145×25mm スモール:156×96×25mm |
ベータカムのダビング | ダビングコピー革命のベータカムダビング |
HDCAM
引用元:レトロ通販
HDCAMテープは、ソニーが開発した高精細度デジタルビデオフォーマットの一つで、主に放送業界や映画制作に使用されているテープメディアの一種です。MPEG-2によるコーデックで、圧縮をかけることで高品質な映像を実現しています。
インターレース走査で1080本の有効走査線を使用し、フレームレートは50iまたは59.94iで、垂直帰線期間も含めた全ての走査線を使用することにより、高品質な映像を実現しています。
放送局や映画制作会社などで主に使用され、特に高品質な映像を必要とする場面で使用されています。また、HDCAMの規格には、レコーダー以外にも、プレーヤー、デッキ、映像編集機器などが含まれており、映像制作のさまざまな段階で使用されています。
規格上最大で144分までの記録が可能であり、録画時間が長いことも特徴の一つです。また、HDCAM-SRという高画質版もあり、より高品質な映像を実現しています。
発売日 | 1997年 |
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メーカー | ソニー |
大きさ | 172×112×32mm |
HDCAMのダビング | ダビングコピー革命のHDCAMダビング |
UNIHI (ユニハイ)
引用元:レトロ通販
UNIHIビデオテープは、1/2インチの幅のテープに、高密度磁気粒子を塗布しており、より高品質な映像を録画することができました。また、従来のアナログビデオテープに比べて、信号ノイズを低減するためのノイズリダクション機能を搭載していました。
主にテレビ局のニュース番組やドキュメンタリー番組などで使用されました。しかし、録画時間が比較的短く、また、ビデオテープの価格が高かったことから、一般の家庭用途ではあまり普及しませんでした。また、デジタルビデオフォーマットの登場により、アナログビデオテープ市場は次第に縮小していきました。
発売日 | 1989年 |
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メーカー | 国内家電メーカー10社が共同開発 |
大きさ | – |
UNIHI (ユニハイ)のダビング | ダビングコピー革命のUNIHI (ユニハイ)ダビング |
D1(ディーワン)
引用元:レトロ通販
D1ビデオテープは、1986年にソニーとAmpexが共同開発した、デジタルビデオフォーマットの一つです。SDTV(Standard Definition Television)向けの最初のデジタルビデオフォーマットであり、解像度は720×480ピクセルで、非圧縮の映像を記録することができます。また、コンポーネント信号を採用したことにより、アナログビデオに比べて高い映像品質を実現しました。
プロフェッショナル向けのビデオ制作や放送業界で広く使用されました。D1は、D2、D3、D5など、後に開発されたデジタルビデオフォーマットの基礎となった技術を確立した先駆けとして評価されています。
しかし、非常に高価で、普及には至りませんでした。その後、より低コストで高品質なデジタルビデオフォーマットが登場すると、D1は市場から姿を消すことになりました。
発売日 | 1986年 |
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メーカー | ソニー |
大きさ | – |
D1(ディーワン)のダビング | ダビングコピー革命のD1(ディーワン)ダビング |
D2(ディーツー)
引用元:レトロ通販
D2ビデオテープは、ソニーとAmpexが1988年に開発した、デジタルビデオフォーマットの一つです。D1に比べてコストが低く、高い記録密度を実現しました。D2は、非圧縮の映像を記録することができ、解像度は720×486ピクセルです。また、D2は、コンポーネント信号を採用したことにより、アナログビデオに比べて高い映像品質を実現しました。
主にプロフェッショナル向けのビデオ制作や放送業界で広く使用されました。D2は、D1よりもコストが低く、高い記録密度を実現したことにより、D1に代わってビデオ業界で広く普及しました。D2は、長時間の収録に適しており、最大4時間の映像を1本のテープに収録することができます。しかし、D2は、テープが厚くて重かったため、取り扱いが非常に困難でした。そのため、よりコンパクトで軽量なビデオフォーマットが登場すると、D2は市場から徐々に姿を消すことになりました。
発売日 | 1988年 |
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メーカー | ソニー、アンペックス |
大きさ | – |
D2(ディーツー)のダビング | ダビングコピー革命のD2(ディーツー)ダビング |
D3(ディースリー)
引用元:wikipedia
D3ビデオテープは、松下電器産業とNHKが1991年に開発した、デジタルビデオフォーマットの一つです。D3は、D2に比べて、さらに高い記録密度と高品質な映像を実現するための新しい圧縮技術を採用しました。D3は、SDTV向けのデジタルビデオフォーマットであり、解像度は720×486ピクセルです。
主にプロフェッショナル向けのビデオ制作や放送業界で広く使用されました。D3は、D2よりも高い記録密度を実現し、最大4時間の映像を1本のテープに収録することができました。D3は、D2に代わって広く普及し、ビデオ業界で主流のビデオフォーマットの一つとなりました。
しかし、D3は、テープが厚くて重かったため、取り扱いが困難であったことや、より高画質なビデオフォーマットが登場したことなどから、D3は市場から徐々に姿を消すことになりました。
発売日 | 1991年 |
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メーカー | 松下電器産業、NHK |
大きさ | – |
D3(ディースリー)のダビング | ダビングコピー革命のD3(ディースリー)ダビング |
D5(ディーファイブ)
引用元:wikipedia
D5ビデオテープは、D3の走行系をもとにパナソニックが1994年に開発した、デジタルビデオフォーマットの一つです。D5は、D3に比べて、さらに高品質な映像を実現するための新しい圧縮技術を採用しました。コンポーネントデジタルビデオ信号を非圧縮で記録することができるビデオテープです。HDの圧縮記録も可能です。
発売日 | 1993年 |
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メーカー | 松下電器産業、NHK |
大きさ | – |
D5(ディーファイブ)のダビング | ダビングコピー革命のD5(ディーファイブ)ダビング |
DVCAM
引用元:レトロ通販
DVCAM(ディーブイカム)は、ソニーが開発した、プロフェッショナル向けのデジタルビデオフォーマットの一つです。DV(Digital Video)フォーマットをベースにしており、ビデオデータを圧縮することで、高品質な映像を扱いやすいファイルサイズに収めることができます。
ビデオ制作や放送業界で広く使用されており、高い信頼性や耐久性が評価されています。また、テープは、普通のDVテープよりも厚みがあり、ビデオデータの書き込み密度も高くなっています。そのためより安定した映像の品質を保ちながら、長時間の収録が可能です。
発売日 | 2000年頃 |
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メーカー | Sony |
大きさ | 66×48×12mm |
DVCAMのダビング | ダビングコピー革命のDVCAMダビング |
DVCPRO
引用元:レトロ通販
DVCPRO(ディーブイシープロ)は、パナソニックが開発した、プロフェッショナル向けのデジタルビデオフォーマットの一つです。DV(Digital Video)フォーマットをベースにしており、ビデオデータを圧縮することで、高品質な映像を扱いやすいファイルサイズに収めることができます。ビデオ制作や放送業界などで広く使用されています。
DVCPROには、複数のバリエーションがあります。
DVCPRO HDは、高解像度の映像(720pまたは1080i)を扱うことができます。また、DVCPRO50は、映像の品質を維持しながら、ビットレートを50Mbpsに増やしたバージョンです。
発売日 | 1996年頃 |
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メーカー | 松下電器産業 |
大きさ | Mカセット 97.5×64.5×14.6mm Lカセット 125×78×14.6mm XLカセット 172×102×14.6mm |
DVCPROのダビング | ダビングコピー革命のDVCAMダビング |
microMV
microMV(マイクロMV)は、2001年にソニーが開発したデジタルビデオテープのフォーマットです。
最も小さなデジタルビデオカセットフォーマットであり、テープのサイズがMiniDVテープの約1/4しかないことが特徴です。
高品質の映像や音声を収録することができ、カメラ自体も非常に小型であったため、携帯性が高く、ビデオカメラの新しい使い方を提供しました。しかし、高価であったために一般に普及することはなく、生産は2005年に終了しました。
発売日 | 2001年 |
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メーカー | sony |
大きさ | 46×30.2×8.5mm |
microMVのダビング | ダビングコピー革命のmicroMVのダビング |
ビデオテープ(ビデオカメラテープ)の種類のまとめ
いかがだったでしょうか。
VHSが発売する前には、メーカーが色々の種類のビデオテープを発売していました。今回記事で取り上げたビデオテープ以外にもまだまだ存在しています。
今回記事で取り上げていないビデオテープで取り上げて欲しいビデオテープがあれば下のコメント欄でコメントを残してください。色々調べて記事に追加することを検討したいと思います。
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