U-matic(ユーマチック)のDVDダビング
当店では数十種に及ぶアナログテープの
デジタルダビングに対応しております。
マニアックなテープも多いので、
このブログではそれらの歴史・特徴などを
紹介していきたいと思います。
今回、取り上げるのはU-MATIC(ユーマチック)。
U-MATIC(ユーマチック)と聞いて、ピンと来るのは
おそらく50代以上の方だと思います。
1969年にソニー、松下電器、ビクターが発表した
家庭用のカセット式VTR規格のU規格。
このU規格のソニーの登録商標が、U-MATICです。
松下電器、ビクターもそれぞれ登録商標を持っていますが、
ソニーのU-MATICが最もポピュラーであったことから、
総じてU-MATICと呼ばれることもあります。
記録はヘリカルスキャン方式で、テープ幅19mm(3/4)のカセットを使用。
この大きなテープ幅が特徴で、“しぶさん(3/4)”とも呼ばれていました。
当時、新たな録画規格として鳴り物入りで登場しましたが、
デッキ、テープともに大型、さらに高価だったため家庭用としては普及せず、
放送業界で広く使用されることになりました。
テープ自体の耐久性が高かったことと、ダビング編集時に画質の劣化が
少ないことが、放送業界に普及した理由です。
U規格は2000年6月に生産が終了。
当初の目的であった一般家庭ではほとんど使用されず、
長らく放送業界で好まれ続けてきた、異色のメディア。
それがU-MATICと言えるでしょう。
※当店ではU-MATICのDVD、Blu-rayへのダビングも行っております。
ご相談、見積もりは無料。メール、お電話でお気軽にご相談ください。